越えなければいけない壁
私はずっと「自分の想いを人にはっきりと伝える」ということが苦手だった
相手になにか言われて嫌な気分になっても、何も言えない
相手とぶつかるのが怖いから、嫌われて関係が悪くなったらどうしよう、と思ってしまい、それだったら自分が我慢すればいい…と考え、自分の気持ちをずっと殺してきた
そうやって自分をごまかし続けていると、表面的にはうまくやっているつもりでも、定期的に「爆発」する時がやってくる
ぶつかるのが怖くて、なにか強く言われても言い返せずに、ヘラヘラと機嫌を伺いながら接している相手がいた
しかし、ふとしたきっかけに相手の琴線に触れて怒りをぶつけられる、ということが定期的に起こっていた
私は潜在意識など、その手の本は色々と読んでいるので、なぜそうなるのか分かっていた
自分がこの問題を乗り越えなければいけない、と心の底で感じているから、この問題を乗り越えるために、定期的にこの問題を起こしているようだった
つまり、自分でこの問題を「引き寄せて」いたのだ
しかし怖くて言えない。ずっとそうしてきたから。逃げたい。自分が我慢して丸く収まるのなら、そうしたい。
しかしこの場を収めても、はっきりと言えなかったことを後悔し続ける。
今まで自分は、何度後悔してきたのだろう
これからも後悔し続けるのだろうか
でも逃げ続けても、またいつかこの問題がやってくる
そしてまた、その日がやってきた
その相手は、私の対応に不満があったようで、こちらに怒りをぶつけてきた
その言い方が気に入らなかったが、私はいつもどおりその場を丸く収めようと、何も言わないつもりでいた
しかしその日は違った
自分の心の奥底、魂というのだろうか。「いけ。今言わないでいつ言うんだ。」というGOサインを出し続ける
もう逃げられない、そうせざるを得ないんだ。ここで逃げたら次のステージに進めないんだ。そう強く思った
次の瞬間その相手に向かって、自分の思いを伝えた。そういう言い方はないんじゃないか、何をイライラしてるんだ、と
すると相手は仕事中にも関わらず、「言い方が気に入らないならはっきり言え、ガタガタうるせえ」と、凄んできた
やっぱこうなるよな、なんて思った。しかし同時に、この状況を冷静に見ている自分がいることに気づいた
相手のことが、全く怖くない
私は敵意を剥き出しにしている相手の目を、じっと見続けた
相手の目に、迷いがあるのを感じた
すると、その相手はいつもと違うぞ、この戦法が通用しない、と思ったのだろうか。何も言わずに自分の仕事に戻っていった
その時にふと感じたものがある
それは、この相手も「気に入らないことや逃げたいことがあると、威嚇して屈服させようとする」という自分が越えなければいけない壁があるんだ、ということ
「乗り越えなければいけない壁」は誰もが持っている。
この世の誰もが、壁を目の前にして逃げたくなったり、あがいたり、苦しんだりして生きているんだ、と思った
その後の彼との関係は、以前よりも良好だ
いつかやらなければいけない、と思いつつも、ずっとやらずに避け続けてきた宿題を終らせたような、そんなスッキリした気分だ
もし自分の言いたいことを言わずに避け続けたら、この問題を解決するまで一生ついてまわっただろう
勇気を出して自分の気持ちを伝えることが出来て、本当に良かったと思っている
問題にぶつかった時「全てはうまくいくし、絶対に大丈夫」と思いながら問題にぶち当たっていく。それが成功の法則
いつかその時のことを思い出して、あの時ああしてよかったと絶対に思えるだろう
こんなブログを読んで、同じような壁にぶち当たっている人達の背中を少しでも押すことが出来たら幸いだ