本物思考

普段の気づきを本に聞いてみる

人と関わる

自粛期間に家にこもっていると、寂しいと感じる人が多いのではないかと思う

家でぼーっとテレビを見ていて、自分だけ社会から切り離されているような感覚に襲われることがあるのだろう

仕事を引退して、社会との関わりが薄くなってきたご高齢の方ならなおさらだ

孤立感を克服するもっとも一般的な方法は、集団に同調することだという

今の世の中を見れば、嫌というほど思い知らされる

自粛警察だの、不織布マスク警察だの、失笑ものだ

人は、人と関わらない限り、いつまでも孤独だ

そこで自分に置き換えてみる

自分は人と関わる努力をしているだろうか?

関わった人に、「この人と関わることができて良かった」と思わせることができているだろうか?

私は、人と関わって、その人のお役に立って喜んでもらえることが、私の幸せであり生きがいなんだ、ということが分かった

お役に立つと言うと大げさに聞こえるが、本当に些細なことでいい、というルールを課している

人に親切にするのはもちろん、なにか言われれて受け答えるときに、言葉遣いに気をつけてみる

そっけない言い方をしてしまい、相手に不快感を与えてしまうかもしれない

そんなちょっとした心がけをして、良い「クセ」をつけていく

レジで会計を済ませた後、店員さんに向かってしっかりと目を見て「ありがとう」と言う。それだけでもいい

絶対に相手は悪い気はしないだろうし、いい気分になってくれたら、自分も気分がいい

それだけでいいし、最初はその程度のことしかできない

筋トレ初心者が、いきなりバーベル100キロ上げるのなんて無理なように、少しづつ段階を踏んでいく

それでも多くの人が、無理やり重いものを持ち上げようとして腕を壊してしまい、「自分にはやっぱり向いていない」と言って、やめてしまう

まずはちょっとづつやってみる

本当にちょっとづつ、負荷を感じない程度が理想だ

そんなちょっとした積み重ねが、大きな親切になっていく

 

親切をした後の清々しさは、経験しないとわからない

人のお役に立てたとき、からだの中から喜びが湧き上がってくる

そして「あぁ自分はこのために生きているんだな」と感じることができる

人と関わらないことには、自分の生きがいを感じられないように、人はできているんだと思った