本物思考

普段の気づきを本に聞いてみる

東大教授が考えるあたらしい教養

ざっくり自分用メモ
 
教養=知識量という誤解
かつては知識の輸入に高い価値があったが、日本が先進国化した今、海外から知識を輸入して再現することの価値は低下している
そこで今求められているのは、知識や教養をベースとして自分の頭で考え、「自分ごと」化し、実りある議論につなげられる力である
ネット上に情報があふれかえる今、本当に必要なのは情報量の多さではなく、情報を選別する力情報を結びつけて活用する力情報をもとに考える力、である
教養とは新たな知識や情報に触れたとき、それを活用し自らのとらわれに気づき、そのとらわれから開放して視点を変える力が「教養」である
いかに自分の頭を耕し、実りをもたらす柔らかい土にするか
全く異なる価値観を持ち人の立場でものを考える力、相手が何を大切にしているかを考える力、自分の意見に固執せずバランスを取る力、これらを持っている人こそ真の「教養人」と呼ぶにふさわしい
他者の意見を聞くたびにすぐ同調し、自分の意見をコロコロ変えずに、しっかりと自分の「軸」を持つこと
 
異分野の人と多く接点を持つ
社会が大きく変化する中、業種や業界が異なる人と会話し、建設的な議論を行って成果を生み出す力を養う 異分野とコミュニケーションする力
絵画などの教養は、その知識を介して他者とコミュニケーションを深めるために役立てる
同質性が高いコミュニティ、いつもと同じ人達ばかりと一緒にいると、意思疎通がスムーズで日々の仕事は楽に進められるかもしれないが、新たな視点得る機会は少なくなっていく
異分野の他者と連携を取るために必要なこと…共通の目標を持たないとうまくいかない
 
教養が身につく習慣
○情報の選別の仕方 
複数の情報源の共通項を探り「確からしいことはなにか」を考えてみる
自分ごととして考える 自分にとって重要だとなれば簡単に情報を信じず、よく吟味しようとする
○しゃべり方=思考の組み立て方 
受け身で情報を受け取っているだけでは身につかない
思考を組み立てるためにしゃべることが大事
○異分野に関心を持ち、引き出しを増やす
様々な分野の知識を得て、自分の中の引き出しを増やす
その引き出しの中に「自分なりのたたみ方」で知識を整理してしまっていく
それらを活用して自分の言葉で発し、使っていくことでいつでも活用することができるようになっていく
話すこと=アウトプットで知識を整理する
○「どちらが正しいか」を競わない
 お互いに意見が違うという前提に立ち、どう違うのか、なぜ違うのかについて議論する
○本は疑いながら読む
本を読む=「さまざまな視点に立つための練習」と考える
「蟻の目」と「鳥の目」のように視点を切り替える事を意識する